妊娠、出産、育児。早く子どもが欲しかった私は、結婚してからすぐに妊娠出来ました。まさか、自分がうつに…そして産後うつ症状に悩まされるなんて考えたことなどありませんでした。


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妊娠経過も順調。主人が立ち合い、自分が思っていたバースプラン通りの出産が出来た!今が一番幸せな時だと思っていました。病室へ着き、主人は帰りました。一人でベッドに横になると、心がざわざわして突然涙が出てきました。疲れているから…と思い、早く休みました。


翌日から母子同室となりました。我が子はとても可愛くて仕方ありません。しかし、義理の父や母が嬉しそうに抱く姿をみると激しい嫌悪感に襲われました。


赤ちゃんを抱かれたくない!何故そんな気持ちになるのか、自分でも理解できませんでした。今、考えると既に産後うつ症状のひとつだったのでしょう。


退院してから…産後、実家へ里帰りは出来ませんでした。自宅から実家までは車で30分程度。実家では、母が祖母の介護をしており、とても私の面倒は見られない!と断られたためです。


そのため、義理の両親のところへ里帰り…となりました。


産後のせいか、体に不調が出始めました。目が疲れやすくなり、びっくりするほどの抜け毛。義理の両親はとても優しい人たちですが、孫可愛さのせいか育児に対しても口を出してくるようになりました。


抱っこしたまま、返してくれない。お腹が空いたと泣いていても、離さずに勝手にミルクを与える。


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胸はパンパンになり、乳腺炎になりました。出産した病院へ駆け込み、マッサージをしてもらい何とか落ち着きました。結局、投薬治療になり3日ほどに断乳しました。


私は乳腺が詰まりやすく、乳腺炎になりやすい体質でした。助産師さんに定期的にマッサージに通うように言われました。


家に帰ってひどく落ち込みました。私が母親として出来る唯一の授乳が出来ない。嬉しそうに横で義理の母がミルクを飲ませる姿を見ていられず、部屋にひきこもり泣きました。


主人は仕事が忙しいせいか、顔を合わせるのは1週間に1度だけ。私の愚痴を聞いてくれるものの、不満をそのまま伝えてしまう。義理の両親との関係も悪化していきました。


主人は私の味方ではない…何も考えていたくない。何もしたくない、どうでもいい。しかし、そんな状態でも私の出来る事は母乳を与える事しかない…と思い、授乳を続けていました。


マッサージに通っていたある日。『いつもマッサージは一人で来ているね。赤ちゃんはどうしているの?』と助産師さんに聞かれました。義理の両親へ預けていることを伝えると、突然涙が溢れてきました。


助産師さんは、ぎゅっと抱きしめ落ち着くまでそのままで居てくれました。私は全く自覚がありませんでしたが、産後うつ症状が出ていたようです。


帰りたくない…と思いましたが、帰らなくては行けません。『私は誰が何を言ってもあなたの味方』この一言で、家に帰れたようなものです。


次の週もマッサージへ行き、育児や家庭、面白いニュースの話をしました。帰り際、次は久しぶりに赤ちゃんの顔が見たいから連れておいで!と声をかけてもらえました。


自宅へ帰り、勇気をもって義理の母へ、次回のマッサージは赤ちゃんと一緒に…と言いました。母から言われた言葉は、私と大事な孫との時間を奪う気か?でした。


私の子どもです、私が産んだ子です!と言いましたが、育児もろくに出来ないのに母親面する気か!と罵られました。何も言えなくなり、部屋に戻り主人へ電話しました。しかし、『今、忙しい』の一言で電話を切られてしまいました。


気が付けば病院へ電話をしていました。受付の人はいつもの助産師さんへ電話を代わってくれました。


私の状態をすぐに察して、少しでいいから自分と赤ちゃんの荷物を用意してタクシーでいいから一緒に病院へおいで!周りが何て言ってもいいから。私がいるよ!と言ってくれました。大急ぎで準備をして、振り切るように家を出ました。


病院にタクシーがちょうど着いた頃、入口から助産師さんが走ってきてくれました。大勢の人が居たにも関わらず、崩れ込んで号泣していましました。


それから、ゆっくり…ゆっくりと話をしました。今日揉めたこと、もうあの家に戻りたくないこと。主人を信用できないこと、育児に自信がもてないこと。赤ちゃんを可愛いと思えないこと、生きている価値を感じない、私はきっと何かがおかしい…。


助産師さんは笑顔で言いました。『お母さん、ありがとう。今日までよく頑張りました!』赤ちゃんに代わってお礼を言わせてね。でも、今からはもう頑張る必要はありません。


気持ちが落ち着かない、急に悲しくなるのは心が弱っている証拠です。先生に話をして、症状を抑える漢方薬を飲んでみませんか?授乳を続けられるようにね。


このままだと、産後うつ症状がもっと酷くなるかもしれない。そうすると、お母さんがボロボロになっちゃう。色々な事情があるのは分かるけれど、一度実家のお母さんのところへ帰れない?今必要なのはあなたが安らげる環境。


その場で実家へ電話しました。まさか母は私がこんな状態とは思っていなかったようで、すぐに病院へ迎えに来てくれました。


そして、今の産後うつ状態について先生や助産師さんと話をしてくれました。そのまま実家に帰ることになりました。最初は、母も私の味方なのか…子どもを奪う気では…と考え、衝突することもありました。


母の助けを借りながら、赤ちゃんと一緒に過ごす生活を続けていくとだんだん気持ちが落ち着いてきました。もちろん、定期的な通院と薬を飲むことは忘れませんでした。


そして、主人へ今まであったことを話しました。一緒に病院へ行き、先生から説明を受けました。それから、今後のことを話し合いました。もう少し落ち着くまでは、実家で過ごすこと。


困ったりしたときは、必ず誰かに相談すること。辛い思いをしたときに側に居られなかったこと、ゆっくり話を聞いてやれなかったこと、何より私の気持ちを理解しようとしなかったことを謝られました。


今、幸せかと聞かれるとすぐに返事は出来ません。でも、子どもの成長を見ることは楽しいです。産後うつ症状が出ると、苦しいです。お母さんはもちろん、周りの家族、友人、病院の方。誰かがSOSサインを気付いてあげてほしい。私は、助産師さんのおかげで今生きています。


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