トイレで排便時に出血をしたという経験がある人もいると思います。排便時に出た血は二種類のものがあります。一つ目は、大腸など消化器官に潰瘍ができ、その場所が傷ついたために出血したものです。


スポンサードリンク





これは下血と呼ばれ、十二指腸潰瘍や大腸がんなどの症状でも見られます。二つ目は、排便時にいきみすぎて、肛門周辺や肛門の内側が傷つき出血したものです。よく知られている痔という病気が主なものです。


この二つの見分け方は、とても簡単です。出血した血の色が違います。消化器官から出血したものは、赤黒いような色で、痔によって出血したものは鮮やかな鮮血となります。


違いがわかれば、出血してしまったという不安な気持ちも少しは楽になると思います。痔という病気は、とても身近なものです。痔とは一般的な呼び方で、三種類に分類されています。


一つ目は、切れ痔です。これは名前の通り、肛門周辺の皮膚が切れたり、裂けてしまった状態のものをいいます。切れ痔の主な症状に、出血があります。


また、傷口に便があたることもあり、痛みを伴うときもあります。この切れ痔の状態を何度か繰り返していくと、切れている傷口が深くなってしまい、そこに炎症がおき、潰瘍やポリープへと変わっていくことがあります。


ひどくなってしまうと、肛門狭窄と呼ばれ、肛門が狭くなってしまう状態になることもあります。肛門狭窄になってしまったのであれば、まずは原因となっている切れ痔の治療を行います。


スポンサードリンク





座薬や軟膏を使い、排便時に肛門に負担をかけないようにしていきます。それでも症状が治らないようであれば、外科処置を行います。局所麻酔を使用し、肛門を指で広げたり、メスを使って狭くなっている部分を広げたりします。


進行したひどい狭窄の場合は、入院を要する外科手術となります。狭くなっている部分を切って広げ、そこに肛門周辺の皮膚を移動する手術が行われます。手術に至るまでに、薬による治療が可能ですので、症状を進行させないようにすることが大切です。


二つ目は、いぼ痔です。これもよく聞かれると思います。いぼ痔は、便秘や排便時に時間をかけ過ぎて、肛門を開閉するのに必要なところが、うっ血し、かたまりができます。


これを痔核といい、この痔核ができたものをいぼ痔といいます。いぼ痔は、出来た場所によって、内痔核と外痔核に分かれます。


内痔核は、肛門より内側、体内でできます。内痔核は痛みはほとんどありません。しかし、排便時に違和感を感じたり、出血することによって気づくことが出来ます。


まだ症状が軽ければ、排便終了後に元に戻りますが、症状が進行していくとだんだん大きくなり、肛門から飛び出したままの状態になってしまいます。


外痔核は、内痔核とは違い肛門より外でできます。外痔核は内痔核ほど出血はしませんが、大きく腫れやすいので痛みはあります。


三つ目は、あな痔と呼ばれるものです。あな痔は、大腸菌などに感染し内部に炎症が起こってきます。その炎症している箇所が、やがて化膿し膿を持つようになります。


この症状が繰り返されると、大腸菌などが入ってきた進入口と膿がつながり、トンネルのように貫通するのです。また、肛門の周囲の皮膚が腫れ、痛みもあり熱を出すこともあります。


あな痔になってしまうと、膿が内部より出てきてしまうため、治療方法は外科手術となります。


痔を引きおこしてしまう便秘は、体にとっても、お尻にとっても良いことはありません。自分の排便サイクルをつくって、ためないようにしていくことが、一番の予防法だと思います。出来てしまったものは、病院で診察してもらったり、市販薬を利用したりして早めに治すことが大切です。


スポンサードリンク