最近、色々な事を忘れます。いわゆる物忘れ、です。例えば、子供の学校の関係の方。先生だとはわかるし、相手の方も私だと分かってお話してくださってる。だけど、この目の前にいる方の名前が出てこない。


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えっと、誰でしたっけ?どなただったっけ?家族と話していても、ほら、あれ、だから、あれだってばー。どうしてわからないの!どうやってわかるのさ!何よ、と子供や主人と喧嘩になってしまう事もあります。


フルタイムで仕事もしている、子供たちもまだまだ手がかかる、家の買い物、学校の行事、覚えておかないといけない事が本当に山のようにあるのです。手帳に色々と書き込んでいます。


大丈夫、覚えている。この日に何があるのか、わかっている・・・だけど、こんなに色々と忘れて私、大丈夫かな?40歳を過ぎたら段々と酷くなってきた気がします。


ずっと前にテレビでやっていた認知症、若い人の認知症、若年性の認知症じゃないかな・・・。それとも単なる老化なのかしら。そもそも認知症と物忘れって何が違うんだろう。


そうだ・・・。昨年98歳で私の祖母が他界しました。大往生。ほんの数年前までは元気で畑仕事をやったり、ご近所のお友達とお茶を飲んだり、本当にどこも悪いところなんて全く見当たらず、本人も100歳までは頑張る!と鼻息も荒かったのに。


晩年の2年間は認知症のグループホームに入っていました。4年前に訪ねた時は、まだ自宅に居て、ひ孫にあたる私の子供たちを抱っこして(結構重かったはずです)、何やら色々と話していたけれど、3年前に訪ねた時はひ孫の存在自体を忘れていました。


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「あらー、どこのお嬢さんたちかねー。あがって、あがって。」驚いたのは、私の子供たち。「どうしたんだろう。」あんなに、身なりに気を配っていたのに、お風呂にすら入らなくなっていました。


「お風呂、入ったから、もういいから。」違います。3日も入っていませんでした。「ご飯、出してー。おばあちゃん、まだ食べてないよ。」さっき、みんなと食べました。火を見るよりも明らかでした。祖母は認知症でした。忘れた、事を覚えていないのです。


そもそも、周りの人が言うことは彼女にとっては存在しない事、なのです。今日は月曜だから、牛乳が来る日だね、の月曜がわからない。牛乳が届けば、「あー、有難うございます。ご苦労様です。」


体は丈夫だったけれど、その後、どんどん認知症は進み、結局グループホームに入所した祖母。極めつけは、私の主人に向かって、初めての孫の名前を呼んだこと。「よく来たね。」容姿も、年齢も、全く違います。


明らかに“物忘れ”からくるものではありませんでした。私は、子供たちの名前をきちんと覚えています。学校の行事も忘れません。そもそも、手帳に書くことを忘れません。


頭の中に沢山の情報が入っています。だけれど、年齢が増すに連れて、それが出てくるのが遅くなりました。ちょっと、お待ちください・・・と頭の中に表示が出ている感じです。


認知症と物忘れの最大の違いは、きっと、この“お待ちください”が表示されるか否か、かと思います。認知症の場合には、探す物が無い。物忘れは探す物がある、あるけれど、スピードが遅い・・・。


もし、これから先、「ほら、あれっ、あれ、わかるでしょ?」の時にあれ、が頭の中に浮かばない事が増えたら、子供たちのお弁当の日を忘れることが多くなったら、そもそもお弁当がある事を忘れる事が増えたら。


それは、物忘れとは大きく違います。そんな事が続いたら、私は速やかにお医者さんにかかろうと思っています。認知症とは認めたくないと思うけれど、物忘れと認知症は祖母を見た私にはわかります。違う、のです。全く。


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