生理がはじまったのは11歳でした。当時だと少し早かったのかもしれません。40年前の小学生にとっての生理は、煩わしいものでしかありませんでした。やがて中学生になり、周囲がほとんど生理になり「当たり前」のことと認識してやっと安心できたような記憶があります。


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当時は今ほど、女性の体の変化やしくみ、その症状についての教育も情報も少なく生理痛や不快であったり、辛かったりする症状も「こんなものだ」「女はみんな耐えている」「生理になったら、当たり前」みたいに思ってました。


月に一度の出血が、将来の出産のために大切なことであるとは、言葉ではわかっていたもののまだ理解する、ということまでは至りませんでした。


やがて私も成長し、社会人になるころには恋人もでき、デートや旅行の予定を生理の周期に合わせるということが大切になってきたのを覚えています。


そして結婚し2度の出産。子供たちが成人するまでの長い間、幸いにも私は「生理で困った」という経験はせずに過ごしてきました。時折、腹痛がひどいときもありましたが、市販の鎮痛剤を飲めばすぐに治まるほどの痛みでしかありませんでした。


出血の量も、他人と比較できるものではないのでよくわかりませんが、自分自身では「普通だ」と思ってたのです。今思えば、下着に漏れることもあり出血量は多かったのかもしれません。


後年の子宮内膜症は、このとき出血の多さに注意を払っていれば違う対処もできたのかもしれません。私は40代も後半になりました。相変わらず、毎月の生理はやってきます。


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もう、早く結婚したおかげで、2人の子供はもう成人近くになっていました。これから妊娠する予定もないし、したいとも思わない。だけど、妊娠する危険だけはある。避妊がめんどうくさい時期でもありました。


ある月の生理の出血が、いつもと違いました。レバーのような固まりが、ずっと出てくるのです。「おかしいな・・」とは思いましたが
まぁ、年のせいかな、とほっておいたのです。翌月、またきっちりと生理はやってきました。


若いときからの25日周期は、大きく狂ったことはありません。今度は、いつもと違う腹痛を感じました。出血量も、1日目から多くレバーの固まりのような症状もあります。


なんだか体が変わってきた、漠然とそんなことを思いました。更年期かなぁ、とも思いました。更年期の症状は、本当にいろんなものがあり生理の症状の変化もあてはまりそうな気がしたのです。


腹痛はいつまでも続き、市販の鎮痛剤では効かなくなりました。はじめて、病院で痛み止めの薬を処方してもらいました。そのときに、今までの症状を説明すると「子宮内膜症かもしれませんね」と言われました。


でも、これから妊娠の希望もないし、閉経すると生理痛とは無縁になるからちょっと様子を見ようということで、鎮痛剤のみの処方でそのときは終わりました。


それから毎月、毎月、痛みはひどくなる一方で出血も、多くなってゆきます。「子宮内膜症」というものをネットで調べました。どの症状も、自分に当てはまるような気がして不安になります。


「不妊の原因になる場合もある」これだけは関係ないわとひとつ安心の材料を見つけました。しかし、出血の多さは半端なく、夜用の一番大きいナプキンを昼間もずっと使用になければならないほどでした。


レバーのような固まりの出血もずっとあります。ある月、ものすごい痛みがやってきて、歩けなくなりました。文字通り、七転八倒しました。一回1錠、一日3回までと決められている鎮静剤を一度に6錠飲みました。それでやっと痛みは和らぎました。


その次の月も、またその次も同じような症状がありました。出血が多く、痛みはいつもと違いすぎる。やはり、病院へ行こうと婦人科の門をくぐりました。


女医に、今までの症状や痛み、出血量などを説明し検査を受けると「子宮内膜症ですね」と診断されました。「ただ、ご存じかもしれませんが子宮内膜症というのは痛みや出血という症状はもちろ辛いですが不妊の原因になるという点に重きがあります。


これから妊娠を希望される患者さんには手術を勧めていますが、貴女の場合、失礼ながら年齢も年齢ですし、これから妊娠を望まれることもないですから、我々としても、手術を勧めるというところまではいきません」


「子宮内膜症の痛みは、言ってみればきつい生理痛のようなものです。閉経して生理がなくなれば即、解決する問題でもあります。どうでしょう?手術されますか?」そんなことを言われると、迷いました。


閉経まであと何年あるかわからないけれど、今まで生理痛と戦ってきた年月よりは短いであろうと思われます。身体にメスを入れるのは、どうしようもない時以外は避けたいです。


子宮内膜症で手術、ってどうよ?50歳前のおばさんが、と自分で自分に問いかけました。「若いときに子宮内膜症かもって自覚していればなぁ・・。でも無事妊娠はできたのだからいいのか!」などと思って月日は過ぎていきました。


そしてあれほど多かった出血も、少しずつ少なくなってゆき痛みや色々な症状も、和らいでいきました。51歳を迎えて、ぴたっと生理がこなくなりました閉経、というやつですね。手術しなくてよかった、そして、いろんな症状に耐えてきてよかった。そう思いました。


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