夫も私も、健康オタクです。二人とも、煙草は吸わずお酒も飲みません。何が面白くて生きているのかと言われそうですが、親戚に、車椅子や寝たきりの老後を送っている人が多く、認知症の叔母もいます。周囲の介護の大変さも見ています。


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そんな親戚は、若いころから病院嫌いでお酒は際限なく飲みヘビースモーカーだったそうです。あんなふうに老後を送るのは嫌だ、元気でいてこその楽しい人生だ、と夫婦で思うことは一致しています。


かかりつけ医を持ち、血圧の管理をし3か月に1度は血液検査を受け、問題があれば生活習慣を見直し、必要ならば投薬治療を受けるという生活をしています。


そのかいあって、夫は腰痛はあるものの内臓には何も問題はなし、私はコレステロールが若干高めという以外は、気にするものはないという健康状態でした。


ある日、夫が「脳ドッグへ行ってみよう」と言いだしました。脳の中だけは普段のかかりつけ医には診てもらってないから、一度MRIを撮っておこうと言うのです。私は少し怖くはありましたが、思い切って受けることにしました。


結果、二人とも脳には何の問題もなかったのですが、脳ドッグにも基本の健康診断がついていて採血もされました。その結果を見ながらドクターが言うのです。


「奥さんの血糖値がちょっと高いですね。糖尿病の疑いがあります。専門の病院で、食後2時間の血糖値をきちんとお調べになったほうがいいかもしれませんね」顔から血の気がひいたようでした。あんなに日々、健康に気をつけて生活しているのに、よりによって糖尿病なんて・・。


私は、脳ドッグの結果を持ちかかりつけ医のもとを訪れました。ドクターは、その結果を見ながら「HbAIC6.1か・・、微妙な値ですね。朝ごはんを食べてから検査を受けましたか?」「はい、メインは脳の検査なので食事はすませてから受けました」


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「そうですか、この値なら大丈夫だと思うんですがうちのクリニックでは食後2時間の血糖値をはかる『糖負荷検査』ができますからね、一度調べてみましょうか」ということで、私は1週間後にきちんとした糖尿病の検査を受けることにしました。


検査当日の朝は絶飲食の空腹状態で採血をして血糖値を測ります。そしてブドウ糖を飲み、30分後、1時間後、2時間後、それぞれ採血をして血糖値の変化を見るというのが「糖負荷検査」というものです。


食後、つまりブドウ糖を飲んだ後はブドウ糖が吸収され血糖値が上がります。しかし、健康であればインスリンが分泌され血糖値は下がってゆきます。


しかし、インスリンの分泌に問題があれば、食後2時間たっても血糖値は高いままでそうなると、糖尿病の疑いが生まれます。後日、同じ検査をもう1度して同様に食後2時間の血糖値が高ければ糖尿病と確定診断されます。


1回目の採決をし、ブドウ糖を飲み30分後の採決を待つ間にドクターはそんなふうに検査の説明をしてくれました。そして、怖いのは糖尿病そのものよりも合併症であることも。


失明や壊疽はよく知られていますが、そのほかに認知症や脳梗塞、狭心症などのリスクも高まるそうです。要するに、血管が健康でなくなり病気になる恐れが高まるということのようです。


食後30分の採血、1時間後の採血、そして食後2時間の採血を終え、結果は3日後ということなのでクリニックを後にしました。その3日間は、大げさではなく生きた心地がしませんでした。


糖尿病だったらどうしよう・・・、失明した夢まで見ました。いよいよ結果が出る日です。ドキドキしながらクリニックに行くと、ドクターが難しい顔をしています。


結果の紙を見せられましたが、数字と英語がたくさん書いてあってよくわかりません。ドクターは、白い大きな紙に鉛筆で「説明しますね」と、私の血糖値の変化をグラフに書いてくれました。


「空腹時血糖値は低いでしょ、そしてブドウ糖を飲んだら上がってるでしょ」「はい」「そして、食後30分、1時間、だんだん下がっているでしょ。


で、食後2時間の血糖値が102ですからあなたは糖尿病ではありません、よかったね」とドクターはにっこりと笑ってくれました。「あなたの年齢でこの値だと、おそらく死ぬまで糖尿病になることはないでしょう。もちろん暴飲暴食などせず今の食生活が大きく変わらなければという条件はつきますが。これから健康的な生活を送ってくださいね」ホッと安心した瞬間でした。


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