腰に違和感を感じて、何週間かが過ぎていました。重いようなだるいような、なんとも言えない不快感です。「病院に行こうかな」とふと思いましたが、何科に行けばいいのかもわからずそんな大げさなことでもないような気がして、放置していました。


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二人目の子供を出産してから、年々体重は増えてゆき運動不足も自覚していました。そのせいかな?とも思い、これからウォーキングでも始めなくちゃ・・などと考えたりもしました。


下の子が小学1年生になったのを機に、近所のスーパーでパートを始めたのですが中腰で品物を並べたり、長時間レジに立つことも多く、腰にはよくないなぁと漠然と思ったりもしていました。


しかし、やはりここでネックになるのは「はたしてこれくらいの症状だと何科に行けばよいのか」という思いでした。外科?婦人科?それとも整骨院?面倒くさがりやの私は、そこで考えるのをやめ「まぁ、なんとかなるだろう」と軽く考えてもいました。


その日も朝から腰に鈍痛を感じなんとなく嫌な予感がしていたのですがパートを休むわけにもいかず、またそんなときに限って重い段ボールを運ばなければならないのです。気をつけてはいたのですが、3個目の段ボールを「よいしょ」と持ち上げた瞬間、腰が「ぐぎっ」と音を立てたような気がしました。


「あ、いたたた・・・・」と声が出たまま、立ち上がれなくなりました。魔女の一撃、とはよく言ったものです。パート仲間が、わらわらと私の周りに集まってきます。


痛い腰を抱えながら「倉庫の仕事でよかった。売り場でならもっと大変だったかも」などということも考えました。「大丈夫?」「ぎっくり腰?」「腰痛はつらいからねぇ・・」と、みんなが口々に言ってくれます。


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「今日は帰って病院に行ったほうがいいよ」「そうよ、そうよ帰らせてもらいなよ」 店長も、私の痛そうな顔を見て「早退しなさい」と言ってくれました。「ありがとう、病院に行くわ。


でも、何科で診てもらったらいいのかな?」と、誰ともなしに聞くと「それは整形外科でしょ」という声が多かったのですが「でも、婦人科系の痛みのこともあるみたいよ」という人もいます。


「え~~、そんなに大変な病気だったらどうしよう」と思いましたが、その日は這うようにして家まで帰りつきました。家では、しばらく横になりじっとしていました。少し眠ったかもしれません。


1~2時間そうしていると、少し痛みが和らいだような気もします。夕方病院に行こうかどうしようか迷ったのですが「整形外科?婦人科?」と迷い、結局、何科に行くか決められず今日のところは安静にしていようと思いました。


子供たちも、この日はなんだかおとなしくいい子にしていてくれました。翌日、まだ痛みはあるものの、昨日よりはいくぶんかましになったのでパートに行きました。


みんな口々に「大丈夫だった?」「病院行った?」と、心配してくれました。「それが、何科に行こうか迷って結局行けなかった」というと「ダメよ、ダメ!ダメ!腰痛を甘く見たら痛い目に合うよ」と、誰もが言います。


(もう痛い目に合ってるけど)と、心の中で苦笑しながら話の続きを聞いていると「うちは夫が」「姑が」「父の腰痛は」と、どの家庭にも一人は腰痛持ちがいるようでした。


その日の休憩時間は、図らずも「腰痛自慢大会」のようになりました。おかげで、腰痛ビギナーの私はさまざまな情報を手に入れることができました。


まず、私が常に持っていた疑問「何科に行けばよいのか」の答は基本は整形外科、ということのようでした。それでダメなら次は婦人科、という選択肢もあるということです。


「マッサージか整骨院に行こうと思ったんんだけど」という私に、真剣な顔をして「ダメよ、まず整形外科でレントゲンと撮ってもらわなきゃ」と叱るように言ったのは、昨年ご主人が椎間板ヘルニアの手術をしたという小林さんです。


腰痛とひとくちに言っても、寝ていれば治るぎっくり腰から排尿障害まで引き起こす重度のヘルニアまで。色々あるらしいことがわかりました。


小林さんのご主人は、手術を受けるまで3歩と歩くことができなかったそうですから相当重症だったようです。病院でレントゲンを撮って、場合によってはMRIも撮らないと腰痛の原因がわからないからまず、整形外科へ行くのがベストの選択だということです。


その日の仕事はなんとかこなしましたが、やはり夕方になるとだんだん腰痛がぶりかえしてきたようです。「それごらん、やっぱり甘くみたらあかんでしょ」となぜかみんな嬉しそうに言います。


「わかった、今日は必ず病院へ行きます」「何科に行くか、わかった??」「はい、整形外科に行きます」「よろしい」などという会話を交わし、帰路につきました。


レントゲンの設備がある整形外科に行き、腰痛の症状を訴えました。診察台に寝かされ、ドクターに足を曲げられたり伸ばされたりして、どこが痛いか繰り返し聞かれました。


レントゲンも撮りましたが、どうやら今回の腰痛は単なるぎっくり腰だという診断を受け、ホッとしました。腰痛体操のやり方を書いた紙をもらい「毎日やってくださいね」と怖そうな看護師に念を押され、電気治療と牽引治療をしてもらい大量の湿布薬をもらいました。


完全に痛みがなくなるまでは通ったほうがいいようです。翌日、パート仲間に病院へ行ったことを報告しただのぎっくり腰だったことを伝えるとみんな自分のことのように喜んでくれました。


「良かった、良かった」と言いながら「でも、油断はできないよ。また腰痛になるよ」と、やっぱり嬉しそうです。よほど、みんなの腰痛体験は豊富のようです。私も次に誰かから「何科に行けばいいの?」と尋ねられたら、ベテランの腰痛持ちの顔をして親切に教えてあげようと思います。


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