あの頃は毎日、ずっと胃が痛かったです。胃薬を飲んだりしたけれども、それでもずっと痛いのです。頭痛もちなので、鎮痛剤が胃にきているのかな、と感じたりもしましたが、水を沢山飲んでから薬をのんだりして、気をつけてみましたが、一向に改善しませんでした。


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眠れないことも多かったです。仕事から帰ってきて、とても疲れているはずなのに、何故か一向に眠れない。不眠に効く薬を薬剤師さんに教えて頂いてそれを飲んだり。


そんなこんなで仕事にも支障をきたすようになってきて、ついに上司に呼ばれてしまいました。自分でもこのまま不眠が続いたらどうしようと、少し怖くなってきていましたので、会社帰りにある内科へ寄ってみました。


診断結果は、特に所見なし。まあ、疲れているのでしょう、との事でした。確かに、仕事が忙しく食事もまともに取れない日が続いて、疲れが重なっていたのかもしれません。


とりあえず、胃薬を出してもらって、それを飲んでの様子見と言うことになりました。眠れない日々は続き、更にほんの少し眠れても悪夢にうなされる、寝汗をかく、等々、日増しに苦しさは増すばかり。


夜中に目覚めて、ボーっとした頭で明日の仕事の段取りを考えようとするのに、できないんです。考えがまとまりません。駄目な自分が段々と情けなくなってしまって、もう、どうでも良くなってしまうんです。


また、うとうとと眠る、早朝に目を覚ます。もう、目が覚めてしまったのだから、会社へ行かなければと思うのに体が動かない。


朝食に何か食べないと、と思って買ってきておいたパンも全く食べたくない。何も食べたくない・・・。無理やり口に突っ込んで見ますが、あんなに大好きだったメロンパン、が全然おいしくない。


それから、当然のように遅刻が増えて、欠勤も当たり前になってしまいました。処方された胃薬を飲み続けたけれど、症状は全く改善しない。


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むしろ、余計具合が悪くなってしまったような気がしました。ヤブ医者じゃないかと本気で思いました。


それでも、薬が切れても治らなかったら、また来てくださいねー、必ずねー、と言った能天気な医者の顔を思い出して鉛のように思い体を引きずってまた、ヤブ医者氏の所へ行きました。


彼は、私を見るなり、薬、効かなかったねー、ごめんねー、と言いました。怒りを感じましたが、何しろ私には力がなかった。どうでも良かった。


不眠でぼーっとした頭、いい年なのに涙なんか何故だかとめどなく流れたりもしてくるんです。医者は、急に真面目な顔になって言いました。


「これを持って、精神科を受診してきて下さい。あなたは、私が思うにうつ病だと思います。」うつ病、と言われても何だかさっぱり分かりませんでした。


そして、新しく人に会うのも、遠くへ行くのも嫌で、無理で・・・。それでも行かなければ私はきっと駄目になってしまう。


ほかの誰かに相談なんかできるわけもなく、あの能天気な医者の行って下さいよ、という言葉だけが、私の千切れそうな気持ちを支えていたと言っても過言ではありません。


診断は、うつ病。先生がお話くださった全ての症状に私は全部あてはまり、変な表現だけれども、パーフェクトな?うつ病。


「とても、疲れましたでしょ、ご苦労なさったでしょ、しばらくゆっくりお休みになって。」涙。別に悲しいわけではないのだけれど、涙。


私は、病気でした。うつ病でした。頑張って、一生懸命仕事をして、何とか少しでもうまく回るようにと思いつめすぎていたかもしれません。


出来ないことが、段々苦しくなっていっていたのは確かでした。思っていたとおりに仕事が進まなくて、自分の能力のなさに本当に嫌になっていました。死んでしまった方がいいのかもしれない。毎日が苦しくて、悶えて。病名をつけて頂けたことで少し、不安が和らいだ気がしました。 「うつ病、治らない病気じゃありませんからね、少しずつ進みましょう。」治療の日々が、休む日々が、始まったのでした。


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