最近、相次いで知り合いから妊娠したよ、と嬉しい報告を何件か頂きました。何人かは初産、中には4人目!と言うツワモノもいて、来年の春先はかわいい赤ちゃん達と会える事を今からとっても楽しみにしています。そんな楽しい気持ちの中でいつも思い出すのが十数年前の自分の事。


スポンサードリンク





初めての妊娠で毎日が発見の日々。そして、少しずつ大きくなるお腹。主人と一緒に大きくなっていくお腹の写真を撮ったり、赤ちゃん用品を揃えたり、それはそれは心弾む毎日でした。と、同時に重くなっていくお腹。


真上を向いて眠れないし、ゆっくりも眠れない。足はつるし、お手洗いに行く回数もとても多くなって「早く出てこーい」と呼びかけたりする日々でした。


それから数週間で、無事赤ちゃんは我が家へやってきたけれど、それからが苦しい日々の始まりでもありました。産後は楽しいことばかりだと思っていた私には驚きの連続でした。


何しろ、赤ちゃんは何時に目を覚ますのか、泣くのか、わかりません。時には何をやっても泣き続けたり。産後で疲れた体の中でのそんな毎日。


主人はとても協力的だけれど、会社にも行かなければ行けない、早く帰って来てくれても、やっぱり、長い、長い一日はこの赤ちゃんと私の二人だけ。永遠に続く気がしとても辛かったです。


いつの日からか、赤ちゃんなんか、産まなければ良かった、こんな私がお母さんでこの子はかわいそう、もうどうでもいい・・・。


疲労感を物凄い勢いで感じるのに、眠くて仕方ないのに、ちっとも眠れない。主人が帰って来てくれても、愚痴や文句ばかり・・・、仕舞いには、わーわーと主人の前で号泣。


一体、私はどうしたのだろう。前に雑誌で見たうつ、うつ病の人、みたい。主人が休みをとってくれて、妊娠後期から初めて一人で外に出かける時間を作ってくれました。


スポンサードリンク





「美容院にでも行っておいでよ。」美容院では、最新の雑誌を沢山用意してくださり、ハーブティー、マッサージなど至福の時間なはずだったのに、ここでも雑誌を読んでもネガティブな思いばかりが私を襲う。


ああ、私ばかりがこんな事して、赤ちゃんは慣れない哺乳瓶なんか使わされている、美容師さんが気を使って用意してくださった育児雑誌を広げると、そこに私が居た。「産後うつ」。眠れない、イライラする、自分を責める・・完全に私に当てはまる症状です。


私、病気?なのかな。その記事には色々と書いてあったけれど、もう、限界だった。読めない。また、涙。驚いたのは美容師さん。


学生の頃からずっと通っている美容院でなじみの美容師さんではあるけれども、赤ちゃんを産んだばかりで幸せいっぱいなはずの(世間一般では)お客さんに目の前でぼろぼろと涙を流されて、本当に困惑させてしまいました。


私が住んでいる市には、“乳幼児訪問”と言う制度があって、その地域の保健師さん、助産師さん等の資格を持った方たちが、産後一ヶ月目は対象者全員、その後は希望者、または、フォローが必要と判断された方たちを随時訪問してくださいます。


きっと、一ヶ月目の私は危うかったのでしょうね、それから一ヶ月としないうちに、またいらしてくださいました。そのベテランの助産師さんは、私の顔、家の中、を見ただけで瞬時に何もかも理解した事だと思います。


「産後うつ」と。本来ならば、15分程度の訪問、とされているところを1時間を越えて、延々と私のまとまらない思い、気持ち、をただただ、うん、うんと聞いてくださった。何も言わず。


その間に赤ちゃんはいつものように泣き出したけれど、何でもないようにベットから抱き上げて、そして、あやしながら、更に、うんうん・・・。


あやし方が、上手なんだ、とまたネガティブな方向に流れそうなうつろな目の私に彼女は、「いい赤ちゃん、ですよー、どっしり、だけど、ふっくらしているよー、お母さん、上等よー。」


それからも彼女は、何度も何度も訪問してくださった。主人は何度も何度も早退や遅刻をしたけれど、彼の上司や会社の方たちは寛大だった私の両親、義父母も遠方なのに駆けつけてくれて(しかも、長居はしない、さっさとおかずを作って、その間義父があやしてくれた)果ては私の兄(独身)まで来て、どりあえず抱っこしていてくれました。


赤ちゃんが3ヶ月目を迎える頃には、私は涙を流すことは殆ど無くなり、うつのような症状はすっかりなりを潜めました。近所の同じ位の赤ちゃんママとも知り合うことができたのも大きかったのかもしれません。。


赤ちゃんのお世話は本当に大変、ましてや、産後うつの症状はとても深刻。だけれども、それを乗り越えて、ただただ、愛おしいと思える日々を送れたのは、あの助産師さんを始め、家族のみんなの協力があったからだと思っています。


スポンサードリンク