「慢性鼻炎ですね。お薬を出しておきますのでお大事に」今日も耳鼻科でそう言われました。耳鼻科通いはもう何年になるのでしょう。最初の記憶は小学3年生の夏休みです。


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耳鼻科から商店街を通って帰る途中に、何件もの鍼灸院や整骨院、マッサージ店を見ました。看板には「腰痛のツボはここ」とか「耳ツボダイエット」「更年期の症状に効くツボはここです」などの言葉を見ます。


「あ~あ、私の慢性鼻炎もツボで治ったらいいのに・・」と、ため息が出ました。昔の小学校では「健康診断」というものがありました。
今でもあるのでしょうか。


私は決まって「鼻炎」を指摘されました。そのころはまだ「花粉症」などというものは無かったので、いつも鼻炎だと「慢性鼻炎」と通知表に書かれていました。


学校の健康診断で慢性鼻炎と診断されれば、夏休みとか冬休みは耳鼻科通いに明け暮れます。今は耳鼻科でも薬を処方してくれますが、当時は慢性鼻炎で薬などもらわなかったような覚えがあります。


診察室で、喉に蒸気を流したりドクターに鼻を通す器具で通りをよくしてもらう治療をしたり。それがまた痛かったんですよ。おかげで私は、耳鼻科が苦手になりました。


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大人になっても、慢性鼻炎は完治することはありませんでした。子供のころのように、しょっちゅう鼻水が出たりいつも鼻づまりというようなことは少なくなりましたが少し風邪をひいたら、てき面に鼻に来ました。鼻水が止まらず、そのうち詰まってくるのです。


花粉の時期もひどいですね。花粉が無くなれば治まるかといえばそうでもなく。だから厳密には「花粉症」とはいえず「慢性鼻炎」という診断です。


耳鼻科では鼻の通りをよくする薬とか、抗生物質とか、色々薬ももらいました。効いたかなと思うときもあるのですが、薬がなくなり次に何かのきっかけがあるとまた鼻水に苦しめられる。そんな繰り返しです。私は自分で「慢性鼻炎の自転車操業」と呼んでいました。


ある日、夫が腰を痛めました。夫の取引先のお嬢さんが鍼灸師になったので、練習も兼ねて夫の腰痛の治療に定期的に家まで来てくれることになったのです。


「まだ修行中なのでよろしくお願いします」と、腰の低いかわいいお嬢さんです。父上は夫の取引先の会社の部長で、いつも頭は上がらないのにと、苦笑いしてます。


うちの和室で鍼を腰にうってもらっている夫は、とても気持ちよさそうです。うらやましいなぁ、と思いながら治療が終わるとケーキと紅茶をお出ししてしばし歓談いたします。


何気なく「先生、慢性鼻炎に効くツボなんてあるんですか?」と聞きました。そんなのないだろうと思ってましたので、返事は期待してませんでした。


しかし「ありますよ」と軽く言われてしまいちょっとびっくりしました。「あるんですか?実は・・」と私は自分の辛い慢性鼻炎人生を語りだしました。


鍼灸師の先生は、うんうんと聞いてくれて試しに鍼をうってみましょうかと言ってくれたのです。「慢性鼻炎というよりも鼻づまりを解消するツボを今日は試しに鍼をしてみますね」と、小鼻の左右の最も広がったあたりに鍼をうってくれました。


「最初だから細く弱い鍼にしておきますね」と先生は言いましたが、どうしてどうして、なんだか鼻の中がスースーとしてきます。


「慢性鼻炎に対応するツボは他にもあるんですよ」と目と鼻の間の「晴明」や鼻の左右にある「鼻通」なども教えてくれました。今、私が鍼をうってもらっているツボは「迎香」というそうです。


鍼を抜きながら「もし、鼻づまりで困ったら、今お教えしたツボを指で強く押してみてください」とも教えてくれました。


「アレルギーに対応するツボなどもあって、鍼を続けることによって徐々に体質を変えていくこともできるかもしれません。良かったら次回から、ご主人と一緒に鍼治療をさせてください」願ってもない申し出です。


それから私は、鼻がつまると教えてもらった「迎香」というツボを強く押すようになりました。痛いような気持ちいいような感覚です。鼻は少しづつ通っていくようです。


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